PDFをPNGに変換する方法(ロスレス画像・最適なDPI)
PDFのページをくっきりしたロスレスPNGとして書き出す方法。スライド・資料・Web用に最適。無料・登録不要。ぼやけないDPIの選び方も解説します。

どんなPDFも、遅かれ早かれ画像にする必要が出てきます。PowerPointに貼るページ、ドキュメントに埋め込む図、Web記事で見せるフォーム、チャットに貼る図版。ほとんどのアプリはPDFを直接埋め込めませんが、PNGを受け付けないアプリはこの世に存在しません。
JPGではなくPNGを選ぶ理由は、ロスレスだからです。JPG圧縮は、PDFのページにあふれているもの——小さな文字、表の罫線、細い図の線——をちょうど潰してしまいます。PNGならピクセル単位で完璧に描画されます。代償はファイルサイズの増加です。そのトレードオフがいつ割に合うかは後述します。
PDFをPNGに変換する——手順
ツールを開く
pdfty.com/ja/tools/pdf-to-pngを開きます。20MB・50ページまで無料、アカウント不要です。
PDFをアップロード
ファイルをドラッグします。パスワード付きの場合は、先にロック解除にかけてください。
ページと解像度を選ぶ
書き出すページとDPIを選びます。スライドやWebなら150DPIがちょうどいい塩梅。印刷や拡大するなら300DPIです。
変換する
各ページがそれぞれロスレスPNGとしてレンダリングされます——文字、ベクター線、画像がPDFの見た目そのままに。
ダウンロード
1ページにつき1つのPNG(複数ページの文書はZIP)。ファイルはサーバーから1時間以内に削除されます。

最適なDPIの選び方
DPI(dots per inch)は各ページに割り当てるピクセル数を決めます。A4ページは72DPIで約595×842px、同じページが300DPIなら2480×3508pxです。画像の行き先に合わせて選びましょう。
| DPI | ピクセルサイズ(A4) | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 72–96 DPI | 約 600 × 850 px | サムネイル、プレビュー、チャット |
| 150 DPI | 約 1240 × 1754 px | スライド、Web埋め込み、ドキュメント |
| 300 DPI | 約 2480 × 3508 px | 印刷、細部の拡大、アーカイブ |
経験則は2つ。まず行き先に合わせること。1080pのプロジェクターで映すスライドに300DPIで書き出しても何も得るものはなく、ファイルが膨らむだけです。次に、迷ったら1段階上げること。PNGはロスレスで縮小できますが、拡大はぼやけるだけです。
実用上の上限もあります。DPIを2倍にするとピクセル数は4倍になるため、グラフィックの多いページを600DPIで書き出すと1枚で数十MBになることも——アップロードも開くのも遅く、普通のディスプレイでは300DPIと見分けがつきません。印刷所から明示的に求められない限り、300DPIが現実的な上限です。
ページのレンダリングと画像の抽出は別物
ここで2つの別の作業がよく混同されます。PDF→PNGはページ全体をレンダリングします——レイアウト、文字、グラフィックのすべてを、1ページ1枚の画像に。欲しいのがPDFに埋め込まれた写真そのものを元の解像度で取り出すことなら、代わりに画像抽出を使ってください。写真を含むページをレンダリングすると、その写真は指定したDPIで再サンプリングされ、元の解像度より低くなることがあります。
無料のオフライン代替手段
- macOSのプレビュー — PDFを開いて「ファイル」→「書き出す」、フォーマットにPNG。1ページずつなので、1枚なら十分、20枚なら苦行です。
- コマンドライン —
pdftoppm -png -r 150 input.pdf page(poppler-utils収録)は全ページを一括レンダリングします。多くのオンライン変換ツールが内部で使っているのもこれです。無料・スクリプト可能・オフライン。 - GIMP — 指定したDPIでPDFのページをインポートできます。どうせ画像を編集するなら便利です。
- スクリーンショット — 正直に言えば、画面解像度で1枚だけ必要なら、PDFビューアをきっちり切り取ったスクリーンショットで十分なことも多いです。ただし解像度はディスプレイが上限です。
実用上の注意点
- 文字は文字でなくなります。 PNGは絵です。中の文字は選択も検索もできず、スクリーンリーダーにも読めません。本物のテキストが必要なら、PDF→WordやPDF→HTMLを検討してください。
- ファイルサイズ。 ロスレスは大きいということ。グラフィック満載の300DPIページは数MBになりえます。エッジの完璧さが要らない写真中心のページならPDF→JPGがずっと小さく、Web埋め込みならPDF→WebPがさらに小さくなります。
- 透過。 ページは背景込みでレンダリングされるため、PNGは不透明です——透明なページ背景にはなりません。
- フォントはきれいに出ます。 ページをラスタライズするので、フォーマット変換を悩ませるフォント置換問題はここでは起きません。ビューアに見えているものが、そのまま手に入ります。
- 制限。 無料プランは1ファイル20MB・50ページまで、1日10回まで。Pro(月額9ドル)で上限がなくなります。
よくある質問
PDFのページにはPNGとJPGのどちらを選ぶべき?
文字・表・線画・スクリーンショットを含むものはPNG。ロスレスなのでエッジがシャープなままです。JPGは、くっきりした文字よりファイルの小ささが大事な、写真中心のページだけにしましょう。
DPIはいくつにすべき?
スライド・資料・Web埋め込みは150DPI、印刷や拡大閲覧は300DPI、サムネイルだけなら72〜96DPI。DPIが高いほどピクセルが増え、ファイルも大きくなります。
ページごとに別のPNGになりますか?
はい——1ページにつき1つのPNGで、複数ページの文書はZIPで届きます。PNGに複数ページ版はありません。
1ページだけ変換できますか?
できます。変換前に必要なページを選んでください。ページをPDFのまま取り出したい場合は分割ツールを使います。
PNGの中の文字が選択できないのはなぜ?
PNGは文字ではなくピクセルだからです。これはフォーマットの性質であって、ツールの制限ではありません。編集可能な出力が必要ならPDF→Wordを試してください。
PDF内の写真は元の画質を保ちますか?
指定したDPIで再レンダリングされるため、写真本来の解像度を下回ることがあります。埋め込まれた写真を無加工で取り出すには画像抽出を使ってください。
ファイルはサーバーに保存されますか?
いいえ——処理はHTTPS経由で行われ、ファイルは1時間以内に削除されます。機密性の高い文書なら、ローカルでpdftoppmを使う手もあります。
無料プランの制限は?
1ファイル20MB・50ページまで、1日10回まで。登録不要・透かしなしです。Proは月額9ドルで変換し放題です。
pdfty チームはプライバシー重視のオンライン PDF ツール(圧縮・変換・OCR・署名・保護)を開発しています。ファイルは 1 時間以内に削除されます。 私たちについて →